2011年02月23日

大阪府豊中市にある株式会社ハーズ実験デザイン研究所【METAPHYS】様に行ってきました。

今月の体当たり企画は、大阪府豊中市にある株式会社ハーズ実験デザイン研究所【METAPHYS】様に行ってきました。

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昨年2010年度のアジアデザイナーアワード グランプリ受賞をはじめ、アジアデザインアワード金賞受賞やGマークでお馴染みのグッドデザイン賞 金賞受賞など、数多くの賞を受賞されている代表取締役の村田智明社長。出張で世界各国を飛び回られており、なかなかアポイントがとれなかったのですが、この度お話を聞かせていただくことができました。多くの企業と協力しあい、独自ブランド「METAPHYS」を展開する村田社長。多忙の中、大変丁寧に株式会社ハーズ実験デザイン研究所のものづくりについてお話いただけました。

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Q、METAPHYSというデザインブランドとして、多くの企業とのパートナーシップと共に、商品開発を手がけられていますが、それぞれの商品をデザインしていく上で最も重要なことは何だとお考えですか?

A、現在、日本の製造業は空洞化がすすんでいますが、そういった局面にあっても日本は国際競争力のある良いものを作っていかなければなりません。

私たちの本業はデザインやマーケティング、サービスといわれるものに分類されると思いますが、本当にそのデザインやブランディングがその企業にとってサービスになっているのか?デザイン料がその企業にとって無駄になっていないか?という面をよく考えます。

METAPHYSではデザイン、マーケティング、ブランディングの一切を任せていただいています。

METAPHYSではデザインを始める前に、多すぎる経験と情報の中で、本質が見えなくなっているのではと、一度打ち合わせの時に詰め込まれた情報を白紙に戻すことに重点を置いています。

そして、真っ白になった時、誰がどこでいつ、どんな状況にあって、どんな問題が起こり得るのか。ある時間の流れを想定し、その中で人がとる行為をシミュレーションしていくことで、「常識の歪み」を見つけ出し、それを解決する新たな常識を見つけ出すことをしているんです。この「デザインの少し前」のプロセスのことを「行為のデザイン」と呼んでいます。

そして複数の企業や団体が協力し、1つのブランドを売り出す。「もののあり方、作り方、流れ方(流通)の3つを考え直して、本来あるべき姿へ導く」という思想に共鳴して会員となったパートナー企業とともに、企画、デザインから、ものづくり、マーケティング、流通企画まで一貫して行い、出来上がった商品は「METAPHYS」コンソーシアムブランドとして販売しております。

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Q、デザイン事務所というのはクライアントの要望を聞いてデザインをそれにあわせてするものだと思っていたのですが、デザイン、マーケティング、ブランディングの一切をMETAPHYSでするというスタイルは、クライアントとベンダーの立場が入れ替わったような感じですか?

A、はい、そうとも言えるかもしれません。今までは我々が完全に“こういう感じのをやってください”と言われてやっていたのですが、METAPHYSでは逆に“この企業ならこういうものができる。つくれる。”という見極めをしていきます。プロデュースデザインと言ったところでしょうか。それをすることによってありきたりなものはできないと考えています。ですから完全に作りたいものを作らさせていただいています。立場が逆転しているような環境で、それを色々な中小企業様がサポートしてくださっている感じです。

これからは「この企業ならこれができる」といった企業のポテンシャルの見極めを我々がすることが重要で、そこから面白いコラボレーション、面白い商品が生まれてくると考えています。いま中小企業が目標を見失っていると思います。何をやればいいのかかわらない。そういった製造業界の中で企業のもっている力を見定める。プロデューサー的な人が必要となってくると考え、その役割を我々が担っています。

Q、METAPHYSブランドとしてリリースされた商品の中で、一番印象にのこっているものは何ですか? 

A、“hono”というもので、電子キャンドルです。この商品はMETAPHYSとして一番最初にリリースしたものです。本物のロウソクのような火のゆらぎを表現し、口で息を吹きかけると一瞬ゆらぎ、明かりが消えます。ロウソクやキャンドルの明かりを楽しむとき、それはマッチやライターをつかって火をつくり、それを芯にまで運ぶときに始まっている、といっても良いのではないでしょうか?この“hono”は一般的なライトのような電源スイッチはどこにも見あたりません。明かりを灯すときには、付属のマッチ棒のカタチをしたスティックを使って、本体を軽く擦る。するとオレンジのひかりが灯ります。人間とロウソクの長い歴史的な関わりを考えれば、最新のテクノロジーはまだまだ不器用で融通の利かないものだったのかもしれません。私たち人間の自然な行動に即した動きをし、我々がつぎに行う行動を予測して動作する。それこそが、人間にとっての本当の技術であり、道具のあり方といえるのではないか。そんなことを“hono”は私たちに考えさせてくれると考えています。

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Q,本当にリアルに火の動きが再現されていますが、どのような構造になっているのですか?

A,それは秘密です(笑)

Q、METAPHYSとは別になりますが、村田様のデザインされたものでマイクロソフト社のXbox360がありますが、あのプロダクトはどのような経緯であの形が形成されたのですか?

A,初期のXbox(通称バツ箱)は横置きオンリーだったんですが、Xbox360では縦置きも想定したデザインを考慮しております。縦置きにして見ると、中央がくびれた形状になっていますが、この形だと本体内側のエアインテークがとても良いんです。サーマルソリューション(熱の流れの設計)に重要な形は、立てても、寝かしても成り立つ360度ルックスなんです。基盤の配置を熱の流れを計算した結果、この形が形成されました。その他に電源を入れるためのくぼみを用意することで、人の手が自然とそこに導かれるような“行為のデザイン”をしているんです。

 

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   初代Xbox(通称バツ箱) 


      

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村田智明氏デザインXbox360


今日はお忙しいところありがとうございました。


【株式会社ハーズ実験デザイン研究所】
 http://www.hers.co.jp/

 
posted by Factory-ONE 電脳工場 メールマガジン編集者 at 09:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 突撃取材
この記事へのコメント
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Posted by まだ慣れなくて at 2011年12月13日 00:30
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Posted by 優しくして下さいね at 2012年02月12日 14:54
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Posted by こんなのいいの? at 2012年09月18日 19:07
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